2012年3月26日月曜日

One is One

先日の出来事。

電車に乗っていると聞き覚えのある声が。

覗きこむと、カナダ人の友人が子供たちを連れて乗っていた。

ふと目が合ったので、その場で軽く挨拶を済ませて私は頭を引っ込めた。

すると、ちょっとしてから子供たちが大人の間をすり抜け私の元にやって来た。

"Hi."

私が挨拶すると、2人は照れながら

"Hi."

下の男の子はものすごく照れて、お姉ちゃんの両頬にビンタした。これには私も驚いたが、お姉ちゃんは事情を理解していたのか、ちっともおこらなかった。

お互いに自己紹介をしあって握手をすると、下の男の子が質問してきた。

"What is your favorite color?"(何色が好き?)

色?

好きな色なんて聞かれると思ってなかったからちょっとビックリ。

"Um, my favorite color is yellow. How about you?"(私のお気に入りは黄色だよ。君は?)

すると彼は

"My favorite color is blue."(僕のお気に入りの色は青。)

と答えた。どうしてか聞くと、

"Because, blue is cool ! And i like green, purple, red, black, white...."

色がどんどん増えていく。面白くなって、

"How many colors do you like?"(何色すきなの?)

と聞くと彼は、

"I like blue and green and..."

ひとつづつ指を折ながら数えてく。

その間にお姉ちゃんに

「あなたはピンクが好きでしょう?」

と聞くと、はにかみながら"Yes."と答えた。

"Eight! Eight colors, I like."

男の子は数え終わって得意そうに言った。

私は可愛くって思わず2人の頭をなでた。

すかさず下の子から次の質問。

"What is number do you like?"(どの数字が好き?)

数字かぁ。改めて考えた事なかったな。と思いながら

"I like one. For example, number one, only one."(1が好き。例えばナンバー1、オンリーワン。)

と答えた。

"How about you?"(君はどの数字が好き?)

彼は

"I like seven."

と答えた。そして、

"But, I like one too."

と付け加えた。どうしてか聞くと、

"Because, one is one !"

とニコニコしながら答えた。

その響きがなんだかとっても気に入って、私も一緒になって言った。

"Yes, one is one."

隣にいたお姉ちゃんの方は、変なのぉって顔で

"One is one?"

っと言ってる。その顔を見ながら私はもう一度繰り返した。

"Yes, one is one."

そして3人で"One is one."と言いながら笑い合った。


One is one !


Everybody, please repeat after me. One is one!


LoveLove&Peace


2012年3月21日水曜日

春分の日

昨日は『春分の日』。
太陽と地球の関係における天体アドベンチャーな1日でした。

私達日本人にとっては彼岸の中日。ご先祖様のご供養の行事の日デスねぇ。

元々は仏教の行事の中の彼岸会法要に由来しているとされ、太陽が真東から真西に沈む日に西の彼方にある極楽浄土に思いをはせたのが、生を終え、極楽浄土の住人となった人(故人)を偲ぶ人なり、現在のように供養する日となったようデス。―ウィキペディアより―

さて、この春分の日は世界の暦でも特別な日。

キリスト教の復活祭もこの日を基準とし、春分の日の後の満月の翌日曜日とされています。

イラン暦ではこの日が1年の始まりとされ、休日の国も多いとか。

さて、マヤの世界にとっても特別なようでありました。

なぜなら、チェチェン イツァに作られたカツティーヨと呼ばれるククルカン(マヤの最高神ケツァルコアトル)を祭ったピラミッドは日が沈む時、神殿に上る階段の側面にくっきりギザギザの影が出来、一番下にある蛇の頭と繋がって一匹の蛇に見えるように設計されているのデス。
このような現象が起こるのは、1年の間に春分の日と秋分の日だけ。

日常では何気なく過ごしてしまいそうな天体の動きを、このようにしてシンボルに刻んだという事は、特別な思いがあったのでしょう。

きっと古の人々は春の訪れを告げるこの日を祝って祭りをしていたに違いないでしょう。

今年は厳冬の為か春分の日だと言うのに春めいた感じはしませんでしたが、少しづつ日が長くなってきました。

いずれ温かな日々が訪れるでしょう。

重いコートとのお付き合いも後わずか。

花の便りを待ちわびるのも悪くないかもしれません。

LoveLove&Peace

2012年3月11日日曜日

黙祷

3111426分。
 
岩手県大船渡市の高台にある加茂神社で道連れの友人と黙祷を捧げました。

空は晴れ渡り、山々は凛々しく、海は透き通る程の青さを放っていた午後。

サイレント共に、人々は静かに祈り捧げていました。


あの日から1年。

みなさんがそれぞれに過ごされた事でしょう。

前夜、私は友人達と共に過ごしました。

震災からお店を復活させた知人達の店を回り、美味しい食事を頂き、旨い酒を飲みました。

不謹慎かもしれませんが、私は幸せでした。

夜中まで飲んでいたそこは、半年前まで瓦礫や壊れた建物がまだ残っていた場所だったからデス。

そこでこんなに早くお酒が飲めるなんて、私には夢のような出来事でした。

もちろん、未だ再開を果たせていない方々も沢山いらっしゃいます。


ここがゴールではないでしょう。

ただ、被災者のみなさんの励みと、新たなスタートのきっかけになるのではないかと思うと、自然と胸が熱くなりました。

私の勝手な想像かもしれません。

デスが、この思いが現実になる事を願うのを禁じえません。


多くの事を振り返る2日間でした。

と同時に、沢山の再会の2日間でした。

生きて会えた事の喜び。

よそ者も私達を受け入れてくれた有り難さ。

私にとってかの土地は、特別なものになりました。

あの日、失われた多くの命に心から哀悼の意を捧げると共に、被災者のみなさんに改めてお見舞いを申し上げます。

そして、三陸を含む東日本大震災の被害に遭われた地域が、少しでも早く復興し、平常な日々を送られます事を心よりお祈りします。

私達ボランティアを受け入れてくれて有り難うございます。

そして、ボランティアの活動を支えてくれた皆さんへも心から感謝いたします。


2012311


LoveLove&Peace

2012年3月8日木曜日

悲鳴

今でも沢山の事を思い出す。

中でも心が痛むのは、彼の事だ。

4月12日。

私達は陸前高田にいた。

現状を把握したかったのだ。

友人達は興味本位だった。

だが、悲惨な現状に言葉を失っても、見に行った事を後悔はしていなかっただろう。

そう、思わせてくれたのは、荒野の中で僅かな燃料を集めてガソリンスタンドを復活させた人達だった。

そこら中に瓦礫が散りばる中、屋根もない荒れ果てた場所で笑顔でお客さんを迎えていた。

その姿は絶望感に苛まれていた私に勇気を与えてくれた。

「誰も怨めないもん。自然の事だし。ここまでくればあとは笑うしかないもんね。頑張るよ。だからあんたたちも頑張ってね。」

店長さんの言葉は強く、そして温かかった。

私は涙を堪えた。そして、言葉を探した。なんにも見つからなかった。

「頑張ってください。」

そんな言葉は決して言えなかった。

だって、十分すぎる位に頑張っていたから。

「そんなに頑張らないでください。」

内心はそう言いたかった。

だけど、それも言えなかった。

彼らは必至で生きていたから。

「私も頑張ります!また、必ず戻って来ます!」

それが私の精いっぱいの言葉だった。


4ヶ月後、スタンドの名前を手掛かりにようやく再開出来た彼。

初めは誰だかがわからなかった。

顔が変わっていた。笑顔も。

その事には触れず、お互いのそれまでをしばらく話した。

笑いながらお酒の話なんかもした。

すると彼は

「毎日飲んでますよ。」

と言った。

「毎日飲まないと寝れないんです。PTSDです。」

彼は俯いていた。

震災の日、彼は一度津波で車ごと浸かった。

水道も止まったままだった頃に出会った彼の車には、その痕がしっかり残っていたのを鮮明に覚えている。

その時、声にならない悲鳴が聞こえた気がした。


明日、友人と共に彼らの住む街へ再び向かいます。

もう一度、彼らの笑顔が見たいから。

その先も、何度でも。


LoveLove&Peace